田中 紀實

Yoshimitsu Tanaka

  • 六角 田中クリニック 院長

資 格

  • 日本内科学会 総合内科専門医・指導医
  • 日本糖尿病学会 糖尿病専門医・指導医、近畿支部評議員
  • 日本糖尿病協会 糖尿病認定医
  • アメリカ心臓協会(American Heart Association,AHA) ACLSプロバイダー

経 歴

平成12年3月 私立洛星高等学校 卒業
平成19年3月 京都府立医科大学 医学部医学科 卒業
平成19年4月 京都府立与謝の海病院 臨床研修医
平成20年4月 京都府立医科大学附属病院 臨床研修医
平成21年4月 公立山城病院 内科
平成23年4月 恩賜財団済生会吹田病院 糖尿病内科
平成24年4月 パナソニック健康保険組合 松下記念病院 内分泌・代謝内科
平成26年4月 大阪大学大学院医学系研究科 内分泌代謝内科学
令和1年4月 明石市立市民病院 糖尿病内科 医長
令和5年8月 医療法人ロングウッド 六角 田中クリニック 院長

INTERVIEW

六角 田中クリニックの院長となられた経緯を教えてください。

「六角 田中クリニック」は、私の父が長年、漢方診療を行ってきた「六角田中医院」の近くで、同医院を移転し、わたしが診療する糖尿病内科と併設する形で2023年に開院しました。六角の地は、京都の中心として歴史的に重要な場所であり、ここで父とともに地域の皆さまに寄り添う医療を提供することができることは、とてもやりがいがあり幸せなことだと感じています。
わたし自身は京都で生まれ育ち、京都府立医科大学を卒業後、循環器内科や糖尿病内科を中心に臨床経験を積んできました。また、大阪大学大学院では糖尿病や肥満に関する研究にも取り組み、この分野への専門性を深めてきました。同時に、父が長年実践してきた漢方診療にも関心を抱き、西洋医学と東洋医学を融合させた新しい医療を目指したいと考えるようになりました。そんな思いを抱いていた時に、大阪大学時代にお世話になった前田先生とのご縁をいただき、このクリニックを開院するにいたりました。

普段の診療で心掛けていることを教えてください。

患者さん一人ひとりの背景や生活環境をしっかりと理解し、その方に最適な治療を提供することを心掛けています。糖尿病治療を例に挙げると、単に血糖値を下げることが目標ではなく、患者さんがその先にある「生活の質」を向上させられるよう、総合的な視点で治療計画を立てています。2型糖尿病は生活習慣に原因があるイメージが強いですが、膵臓の老化やストレスなどの影響で発症する場合もあります。現代人であれば誰もがなり得る病気ですから、不養生に負い目を感じたりせず、前向きに治療を受けて、きちんと管理・改善していくことが大切です。なぜ病気になったのか、なぜ薬が必要なのか、それをしっかりとご説明することで負のイメージは払拭できますし、注意すべきことも実感できるのではないでしょうか。

また、漢方治療を取り入れることで、西洋医学だけでは十分に対応しきれない症状や体質改善にも取りくんでいます。漢方は種類が多く、かなり広範囲なことに使えるため、西洋医学をカバーするポジションとしてもっと注目されるべきだと考えています。患者さんとの対話を通じて信頼関係を築き、共に目標に向かって歩んでいくことを大切にしています。

今後の展望について教えてください。

西洋医学と東洋医学を融合させた医療を、さらに発展させたいですね。体に起こるさまざまな現象を、森羅万象の一つとして説明するのが東洋医学のコンセプトです。それを西洋的な合理主義やロジックと合体させることで、一歩踏み込んだ医療のかたちが見つかるのではないかと思います。

また、地域の皆さまにとって、より身近で親しみやく、生活全体をサポートできるクリニックを目指し、発熱外来、健康診断、ワクチン接種などにも積極的に取り組んでいます。場所柄、外国人観光客の方も多く来られるので、日本旅行ができる限り良い思い出となるように、さまざまな言語に対応し、旅先での病気という不安をすこしでも取り除くべく、積極的に受け入れています。

六角田中クリニックが、地域の皆さま、京都を訪れる皆さまに信頼され安心を提供できる場となるよう、これからも努力を重ねていきたいと思っています。